「老老介護」、自宅介護の半数超す 団塊世代が高齢化

同居の家族が主に介護を担う世帯のうち、介護される人だけでなく、する人も65歳以上という世帯の割合が5割を超えた。厚生労働省が15日発表した2013年の国民生活基礎調査でわかった。団塊の世代が高齢者となり、「老老介護」の広がりが深刻な問題となりそうだ。

 調査は13年6~7月に実施。介護については、原則自宅で介護されている7270人(有効回答率87%)の家族を対象にした。主に介護をする人は、同居する家族が61・6%で最も多く、介護サービスの事業者(14・8%)、別居の家族ら(9・6%)が続いた。

 主な介護者が同居家族と回答したうち、介護する側、される側とも65歳以上の世帯は51・2%。前回10年の調査から5・3ポイント増え、この調査が始まった01年以降、初めて半数を超えた。ともに75歳以上という世帯も前回調査より3・5ポイント増え、29・0%に達した。

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